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がん治療と免疫、食事

免疫を賦活するAHCCを20年来扱っていることもあり、がんの患者さん、家族の人たちからの問い合わせが毎月何件もあります。がんと診断されて、これから治療を受ける方、治療を受けられている方で、自分でできることを探している方の相談が多く、紹介での問い合せが多く見られます。医療からの立場でがんの患者さんを見るのとは違い、生活習慣から食事、心の持ち方、医療との関わり方まで患者さんとは多方面での話を進めています。その中で、私なりに気がつくことが色々と出てきます。

抗がん剤、放射線、外科手術の3大療法がおこなわれていますが、その病院、その先生で、随分と治療法が異なっているのには正直驚かされます。どの病院を選ぶかが最初の大きな選択になりますが、その情報が少なすぎます。多くは近くの市民病院、大学病院を選びますが、病院によって治療法が異なるということも情報として持っていた方が良いでしょう。セカンドオピニオンは病院間で普通になってきているので、紹介を受けるなり、すすんで第3者の先生の意見を聞くことは常識にしていきたいです。
いずれにしても初期のがんでの5年生存率は90%を超えますが、3期になると、臓器によって違いが出てきますが40%台に下がり、4期になるとヒトケタ台になる。
医療の進歩は急速に進んでいるとはいえ、3期超えると生存率は急に下がり、日本国民の3人に一人はがんで亡くなっているのが現状です。余命が半年、1年と病院で診断されてくる人が多い中、相談に来られる人の多くは、その余命が3年、5年、10年と長くなり、元気で過ごされます。
手術なりの治療後、また抗がん剤の治療で予後のいい人と悪い人が出てきます。その基本には治療を受ける際の患者さんの免疫力にあると思います。3大療法は直接がんをたたきますが、自分の持っている免疫力は低下します。精神的にも、肉体的にも落ち込んでいる状態で手術を受けると予後は悪いです。がんの手術などでは手術までの時間があります。それまでにいくらかでも免疫を高めることが必要です。抗がん剤の治療中も然りです。

治療を受ける際、自分で納得し、がんと向き合い、心を安定させる。そして免疫をあげる多くの方法を採り入る。免疫をあげるので一番大事なのは食事です。
ガンの患者さんは栄養失調の速度が速いと報告されています。100点タンパク質の卵を1~2個、牛乳、チーズ、ヨーグルトの乳製品のどれかを1個、豆腐、納豆、味噌汁の大豆製品のどれかを1個、肉50グラム、魚50グラム、そして100点タンパク質のプロテインをサプリメントで20g~30gが1日のタンパク質の摂取量です。
他に免疫をあげるものに、バナナ、パイナップル、スイカ、ナシなどの果物、キャベツ、ナス、大根、キュウリ、タマネギなどの淡色野菜、ヒジキ、ワカメ、昆布などの海藻類などが必要です。他に抗酸化物質としてショウガ、かぼちゃ、ブロッコリー、お茶、チョコレートなども加えるといいでしょう。食事を取ることで、腸の免疫が動き出します。
腸は人体最大の免疫器官と言われています。

町田 久

cera

「きみといっしょに」

国立社会保障・人口問題研究所の公表では2048年に総人口は1億人を割り、2060年、50年後には現在より4000万人減り、8674万まで減る見通しという。
一方65歳以上は,団塊ジュニア世代も入り、人口の40%が65歳以上のお年寄りになる。
その時点の平均寿命は男性で84.19歳、女性で90.93歳となる。
いま誕生してくる子供たちが50代の壮年になり、どのような形で社会を支えていくのか、我々が今から出来ることは何か。
井戸兵庫県知事は以前から50年後の兵庫をどうするのかというテーマで会を作っている。私の会での発言は“今後急速に地方の町の人口は減っていき、過疎になり、町は無くなっていく。その中で町を残すには、人の集まる町を作らなければならない。今医療は統合医療に入ってきている。保健診療以外のサプリメント、鍼灸、アロマセラピーなどの代替医療によって免疫を賦活することで、医療の効果を上げようとしている。その統合医療の場所は森、山、川、湖など自然環境の中で行われるべきだと考える。町に統合医療センターを作り、町の人が元気になり、そして都市部から統合医療を求めて町に来る形で、町の活性化を図る”これは私のこれからの仕事のテーマになっている。

また子供達のために何を残せるか、才能をどう伸ばせるかを探っていかないといけない。
私はそう(男)とゆい(女)の7歳の双子の孫と一緒に生活をしている。ゆいは負けず嫌いのガンバリ屋で、スイミングでもどんどん昇級。スケートに連れて行っても、いくら転んでも前に前に進むタイプ。一方そうはスイミングでもニコニコしながら楽しんでいて、コーチも思わず笑ってしまう。本が好きで、本があれば何時間でも集中。彼らは絶えず一緒に遊び、歌も作る。
そうが作詞、ゆいが作曲です。子供たちのメッセージに耳を傾けてみましょう。

「きみといっしょに」
きみといっしょにサッカーしたね。おとなにはかなわないよ。そんなにむりをしないで。
きみといっしょでたのしかった。ぼくがないても、きみはなかないで。
みんなであそぼう、きみもいれてあげるから。きみといっしょに。

「かぜにのって」
あんなところに くもがあるよ。あそこをめざしてみんなといこう。
かぜにのってしかほうほうはない。ほらそこにみんながまっているよ。はやくのりなよ。
みんなのっている くもにのった。たのしかったよ

「ゴーファイ」
1、ゴーファイ、ゴーファイ、ゴーファイきみがいかなきゃ ぼうけんがはじまらない ゴーファイ。わらってみせて ゴーファイ。 たのしいよ ゴーファイ。 はやくめのまえ。
2、みんながまってる、いくのははずかしいかもしれないけれど。
いかないとみんながまってる ゴーファイ。
わすれないで ゴーファイ。みんなでいこう ゴーファイ。 みんながまってるよ。
3、早くリレーをやろう。 みんなもおうえんしてるんだし ゴーファイ。
めのまえ ゴーファイ。みんながまってる ゴーファイ。こころをひとつにしよう。

町田 久

cera

コレステロールは健康の味方

祥伝社の黄金文庫から三石巌先生の“医学常識はウソだらけ”が平成21年に文庫として出版され、現在も版を重ねています。三石巌先生は15年前に95歳で亡くなられましたが、いまだに本の内容は新しい情報と言えます。本の帯には「コレステロールは“健康の味方”? 貧血に鉄分ではなく、タンパク質!?」とありますが、まだまだコレステロールの数字を気にして、卵を敬遠し、コレステロール降下剤を飲んでいる方が多いのが現状です。
コレステロールについて本の中から抜粋してみると、

“日本人はコレステロールのことを、成人病の病原体であるかのように信じてしまう。しかし、もちろんコレステロールは病原体のようなものではないし、それが直接、成人病をひき起こすわけでもない。それどころか、コレステロールは体にとって必要不可欠な物質なのである。これがなければ、私たちは健康な肉体を維持することができないのである。—-脂質の一種であるコレステロールは、細胞を作るときに必要な材料の一つである。すべての細胞は細胞膜に包まれている。その細胞膜を作る成分として、コレステロールはきわめて重要な存在なのである。この材料が不足していると、新しい細胞を正しく作ることができなくなってしまう。
コレステロール不足がガンを招きやすいといわれるのもそのためで、細胞膜が弱いと、その部分がガン化しやすいわけである。また、皮膚にあるコレステロールは紫外線を浴びるとビタミンDの前駆体になる。ビタミンDは、とくにカルシウムの吸収に必要とされる物質である。したがって、コレステロールが少ない人はビタミンDが不足し、その結果、カルシウムの吸収が不十分になって骨が弱くなってしまう恐れがある。さらに言えば、女性ホルモンや男性ホルモン、ストレスを受けたときに副腎皮質から分泌される抗ストレスホルモンなども、コレステロールがなければ作ることができないのである。
それだけ重要な役割を担っている物質だから、コレステロールは体内でも作られている。肝臓で作りだしているコレステロールの量は、私たちが食品から摂取する量の数倍になるだろう。こんなに大切な物質が、単に「成人病の原因」としか思われていないとしたら、まったく困ったことだ。患者にそういう偏った情報しか与えない医者は、無責任としか言いようがない。
コレステロールは、肝臓でリポタンパクというタンパク質に包まれる。宅急便のパッケージみたいなもので、梱包された状態で血液の中を流れて、必要なところに届けられる。このリポタンパクというパッケージには、いくつかの種類がある。その中でもしばしば問題にされるのが、俗に「善玉コレステロール」と呼ばれるHDLと「悪玉コレステロール」と呼ばれるLDLである。———LDLが肝臓から発送されてコレステロールを必要とする組織へ運ぶのに対し、HDLはたとえば、血管壁などで余ったコレステロールがあると、それを元の肝臓へ持って帰る役割を担っている。往路のLDLにはコレステロールが多いが、復路のHDLには少なく、代わりにレシチンが多い。”

コレステロールが問題になるのは活性酸素という有害物質の攻撃を受け、コレステロールを梱包して運んでいるリポタンパクが酸化した時であると本は続く。
コレステロールの必要性、リポタンパクに対する抗酸化、そしてタンパク質とレシチンが十分に摂取できていれば、善玉コレステロールHDLが増えると説いている。何の解釈をも必要としない文章は、本質を理解していないと書けないものでしょう。

町田 久

cera

オリンピック代表のアロマセラピー

11月18日の朝日新聞に“セーリング世界選手権に近藤、田畑組”という見出しでカラ―写真入りの記事が載りました。セーリング女子470級の近藤愛、田畑和歌子組が、ロンドン五輪出場権がかかる世界選手権に臨む。昨年のアジア大会、8月の五輪テストを制した2人が、この大会での五輪出場内定を狙っているという内容です。

「統合医療でがんに克つ」の11月号の私の連載コラムに江口典秀さん(カイロプラクティク施術室マークスボディーデザイン・045-911-2172)を紹介しました。
彼はセーリングの日本代表のトレーナーで、8月のイギリスでのセーリング競技ロンドンオリンピックテストイベント[プレ五輪]に帯同して、選手のコンディショニングの維持、管理を担当し、この大会470級女子では強豪イギリスをおさえて優勝を飾りました。

「セーリング競技は試合期間が予選・決勝と合わせて約1週間という長期戦であることから、その間のコンディショニング維持が勝敗を大きく左右する競技でもある。又試合中の海上では、風速や風向、潮流など常に変化する気象状況を見極め、相手とのコース取りなどの戦略を瞬時に決定する判断力や集中力が求められる。そして1レースが約60分という長いレースを1日2レース行うため、この状況を持続する体力のみならず精神力の強さも重要な競技である」

そして、
「運動強度は低く、肉体的に疲労し難いと予測された軽風の時は、強風に比べて、疲労度の測定の結果は悪かった。つまり運動強度的には低い環境下でも長時間におよぶ海上では肉体的な疲労に加えて中枢性の疲労が伴うことがわかり、それに対するコンディショニング対策が課題である」としています。
その対策に一つにアロマセラピーをとり入れました。「試合後選手が集まるケアルームに芳香浴としてラベンダー、グレープフルーツを使用し、緊張感が持続した試合後の精神面の緩和、及びリフレッシュとして役立たせ、希望する選手には個々の部屋にて芳香浴を実地し、睡眠時の質の向上に繋げる。ビタミンマッサージは、疲労した筋肉の回復を促進すると共に日焼けした肌にとっても抗酸化作用をもたらした。またセーリング競技で最も使用頻度の高い腕部から肩関節にかけては、カルマン精油を加えたビタミンオイルが筋肉・関節の消炎・鎮痛として効果を発揮した」
と報告がありました。

江口さんの奥さん、江口痲衣さんが本を出版されました。“顔タッチ・セラピー”スキージャーナル株式会社からの出版でソレンセン式フェイシャルリフレクソロジーの心へのアプローチが副題です。本の第1章は「すぐにケアーをしたい心の不安定」をテーマに、大腸の反射区を使って心の不安定を取り除く・中枢神経系にダイレクトに届く564神経ポイントを使ったセラピーなど4章からなり、その間に7つコラムが入っています。
その[混乱を整理する]というコラムの中で、“混乱を感じたら、自分の感覚に素直になることです。といっても、どうしたら自分の感覚に素直になれるのでしょうか。ちょっと混乱しているかなと思ったら、ただ好きなことだけ、好きな場所だけ、好きな人だけにこだわってみる時間をつくることをお勧めします。「快」「不快」という感覚は、思考とは関係なく感じるものです。本来、「快」「不快」が意欲や能動的行動を決定する根源になるべきものですから、それを感じてみましょう。”と言っています。江口さん夫婦のところでセラピーを受けると、彼らの澄んだ気持ちが伝わってきて、心が洗われます。

町田 久

cera

「天風先生座談」を読み直す

私の手元に1冊の古い本があります。この本は30年程前に患者さんから頂いた本です。
「天風先生座談」二見書房から昭和45年(1970年)に出版された本です。この本の著者は宇野千代。平成8年、98歳まで生きられた女性小説家で、代表作は「おはん」、岐阜県本巣市にある樹齢1500年の彼岸桜の保護を訴えて活動したことで知られています。この彼岸桜は淡墨桜(うすずみざくら)と言われ、つぼみの時は薄いピンク、満開時は白色、そして散り際は薄い墨色になり、日本5大桜として天然記念物に指定されています。
ちなみに、宇野千代より少し前、昭和60年(1985年)99歳まで生きた女流作家、野上弥生子は、亡くなる直前まで執筆していたと言われています。野上弥生子は晩年、医者からタンパク質が不足していると言われ、プロテインを摂取していたと聞いています。出版会社の編集者の人から聞いた話だったと思いますが、彼女は練った小麦粉を丸めて野菜と一緒に煮込む、すいとんを良く食べていたが、タンパク質が足りないと言われ、すいとん汁の小麦粉にプロテインを混ぜて食べていたそうです。

宇野千代は、「天風先生座談」のまえがきで中村天風を紹介しています。
“天風先生中村三郎とは何者か? 旧華族に生まれながら、蒙古草原をさまよい、軍事探偵となる。「人斬り天風」と呼ばれた。断頭台をのがれて米国に渡り、コロンビア大学医学博士となる。死病・奔馬性肺結核をみずから癒さんがためである。ベルリン大学哲学博士を受ける。吐血しつつインドの秘境に侵入、ヨガの大酋長の秘儀に参ずる。居ること数年、ついに悟入転生の機をつかみ、新天地を見た。日本人にして唯一のヨガ直伝者。中国革命に参加、孫文政権の最高顧問となるが、革命挫折、帰国。”
セラ治療院の1階事務所の壁に「研心錬身」と書かれた額があります。義父・書家である毛利寿海に開業の時書いてもらいました。帝国ホテル、上海美術館での個展、フランスなど海外での評価が高い人でした。この「研心錬身」は中村天風の本から抜いてきた言葉です。

公益法人天風会は、中村天風が説く心身統一法を月例講習会などを通じて普及啓蒙活動をしています。その根本は“「われは今、宇宙(自然界)の中にいる」という生命的存在としての覚醒と「われは又、宇宙(自然界]の叡智とともにあり」という人間としての自覚を、われわれの心に深く「柔らかな哲学」としてインプットすることから始まります”としています。このことを本の中から引用してみます。

“今までにずいぶんと、いろいろな手当てをした。医者にもかかった。薬も飲んだ。注射もした。さらにまた、健康法もやった。宗教の信仰もやった。けれども、いっこうに思うように丈夫になれない、という人は、桶の底に穴があいているんだよ。つもり、この、生命を支える宇宙エネルギーを、受け入れる受け入れ態勢が、完全に用意されていないからであります。”“死なないかぎりは生きているんですから、たとえどんなことがあろうとも、生きているというこの有難さを心に思い、どんな辛いことがあろうとも、どんな悲しいことがあろうとも、すべてこの俺が、もっと高い心の境地になるための、天の試練なり,というふうに考えて、それを喜びと感謝に振り替えたら、どうでしょう”

我々は宇宙の中にいることの認識、そしてその見えない大いなる力にゆだね、生かされている自覚を持つことを中村天風は説いている。

町田 久

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