2017年10月コラム「ニキビを治すには」

 

 

 

 

 

 

 

誰もが通る道と言われるニキビ。「尋常性ざ瘡」という皮膚疾患のことを言います。
私たちの肌にはたくさんの体毛が生えていますが、その毛一本ずつに皮脂腺という皮脂を分泌する器官がくっついています。ここから肌の表面に分泌物が広がっていき、保湿や保護をしてくれています。この皮脂の分泌が活発にな
ると、分泌物の出口が皮脂で詰まった状態になり、酸素が行き届かなくなります。そのため、酸素を嫌う性質であるアクネ菌が増えてしまうのです。アクネ菌以外でも寝不足やストレス、ホルモンバランスの乱れによっても同じように角質層を詰まらせる原因となります。毛穴に詰まってしまった皮脂は活性酸素によって酸化され、さらに炎症を引き起こす過酸化脂質となって周囲を壊していってしまい、ニキビになります。

ニキビと聞くと、脂のイメージを持ってしまいがちです。とにかく脂を落とし切って、オイルやクリームといったケアはとにかく敬遠して乾燥させたいという方も多くいらっしゃいます。自社製品ながら「セラリキッド」もオイルなのでニキビ肌にはどうかと思っていた時期もありますが、実際にはすっかり回復しスベスベになったという声をいただきます。
もちろん肌を清潔に保っておくことは大切です。毛穴に詰まってしまった皮脂を流し、余計についた汚れも落とすようにします。ゴシゴシこすったりスクラブが入った強い洗顔料を使うのではなく、泡立ちがよい洗顔料を使いやさしく洗顔をしましょう。

皮脂や汚れを落としたら、肌を保護することが重要です。皮脂を落とすということは、本来肌に必要な保護・保湿してくれている成分を落としていることになります。そのままにしておくと、肌はむき出しのまま。オイルやクリームは肌を保護・保湿してくれるので成分を選べば、反対にニキビ予防に有効なケアになります。たとえばツバキ油や馬油、シアバターは油脂という種類に分けられます。油脂はアクネ菌を栄養してしまうので、ニキビには悪影響を及ぼす心配があります。軟膏成分としても知られているワセリンは、炭化水素類でできています。刺激も少なく、酸化しにくいのが特徴です。もちろん塗りすぎてしまうと肌の浸透力はよくないので、かえって毛穴をふさいでしまうことも考えられます。どんな種類なのか、メリットデメリットをしっかり把握して使用することが大切です。
ちなみにお客様のなかにはジェルをニキビのケア用としてお使いの方も多くいらっしゃいます。水分も補給できて、サラサラの仕上がりがニキビ肌にはちょうどいいそうです。ご自分に合ったニキビケアをぜひ見つけてみてください。

2017年9月コラム「ロコモにならないために」

治療院にいらしてくださる方々のなかには、膝や腰に痛みを抱えていらっしゃるケースが多く見られます。足腰に痛みが出ると途端に生活そのものが崩れていってしまうと皆さん足腰の大切さを感じられるようです。年齢を重ねるにつれ、どうしても不具合は出てきてしまいます。ですが、自分の足で動けるかどうかで行動範囲も精神的な安定も大きく違います。多少の不具合があっても自分で歩ける方は、行動範囲も広く好奇心も旺盛。お元気な方が多いように思います。

ロコモティブシンドロームという言葉を聞いたことがありますか? ロコモとも呼ばれる高齢者の方に多く見られる運動器障害です。筋肉や関節、靭帯といったような身体を動かすために必要な運動器に支障が出てくることにより、日常生活を一人でこなすことができなくなることを言い、進行すると介護が必要になってしまいます。要支援、介護認定を受ける原因として認知症や脳卒中と肩を並べると言われます。15分以上歩けない、支えなしに立ち上がることができない、転倒の危険性といったチェック項目がありますので、現状を把握しておくのもいいと思います。

ロコモにならないために、無理のない範囲での運動が必要です。ストレッチをしたり、つかまり立ちをして踵の上げ下ろしをするような簡単な運動を日常に取り入れる意識が大切です。
また、同時に栄養にも気を配っていただきたいと思います。だんだん食事の量が減ったり、好みの食事だけに偏りがちの方が多くなると聞きます。若い人じゃないから栄養はそんなに必要ないと思われがちですが、筋肉量が減る分、たんぱく質もかえって多く摂取していく必要があります。しっかり良質なたんぱく質を摂り、ハツラツとした毎日を送りましょう。

2017年8月コラム「紫外線のダメージを受ける夏のパサパサ髪」

 

 

 

の遺伝子をしっかり受け継ぎ、くせ毛が目立つようになってきた子供たち。長年扱い慣れている私とは違い、毎日悪戦苦闘しています。特に夏の暑さが厳しいこの時期は、外で部活に明け暮れているのもあってパサパサに拍車がかかっています。

 

髪はその90%がケラチンというたんぱく質でできています。身体のなかに取り込まれたたんぱく質は細かくアミノ酸に分解されますが、そのうち18種類のアミノ酸が再結合したものをケラチンと言います。このケラチンが少なくなると、髪にツヤやコシがなくなったり、すぐ抜け落ちるような細く弱い髪になってしまいます。ケラチンのなかで、もっとも多いのがシスチンというアミノ酸。私たちの体内でも作ることができますが、年とともに減少していきます。

シスチンは結合することで髪を丈夫にしてくれています。しかしこのシスチン結合は紫外線に当たると切れてしまいます。同時に紫外線を吸収することで髪の酸化が進みます。このときシステイン酸が生成されてしまい、シスチン結合は元に戻ることができなくなるのです。夏の外出時にパサパサになったりダメージを受けた髪になってしまうのはこのためです。

紫外線量の多い季節の外出には日焼け止めは必須という方も多いと思いますが、髪の紫外線対策は疎かにしがちです。肌より何倍も紫外線を浴びている髪。帽子や日傘といった外からの対策と、髪を元気に保つ栄養をしっかり経口摂取する対策を、毎日のなかに組み込むようにしましょう。

またオイルを髪のケアに使うのもおすすめです。シャンプーの前ならば頭皮から髪にかけてオイルを塗ってヘッドマッサージをしてから洗い流したり、シャンプー後にパックのようにしばらく経ってから洗い流したり。手にオイルをとって髪に馴染ませてからドライヤーをかけるのも効果的です。ぜひお試しください。

虫刺されの種類

以前子どもたちと公園で1日を過ごしたあとに、ひどい皮膚炎になったことがあります。足の出ていたところを蚊に刺されたのかなと思っていたのですが、みるみる悪化し夜も辛くて眠れなくなりました。私たちが虫に刺されたと分かったときには虫の姿はありません。話題のヒアリも気になりますし、虫刺されと言ってもどんな虫がいるのか把握しておくことをおすすめします。

種類としては、一般的に知られている蚊のほかに私たちの血を吸うタイプにアブ、ブヨ、ダニ、刺すタイプにはハチ、クモ、噛むタイプにはアリ、ムカデがいます。症状もさまざまで、すぐに激しい痒みが起こるもの、痛みがあるもの、出血が見られるものがあります。ハチやムカデに刺されると、アナキラフィキシーショックを起こしてしまう危険性もあるので注意が必要になります。
痒みや痛み、発疹が出るのは、虫の唾液やそれぞれの毒成分にアレルギー反応を起こしているからです。アレルギー反応がすぐにあらわれるものが即時型反応、日にちが経ってからあらわれるのが遅延性反応です。たとえば赤ちゃんの場合にはすぐに反応は出ませんが、自分ではない存在を異物とわかるようになると反応するようになります。年を経て慣れてくると反応は出ないようになります。

刺されてしまったら、針があれば針を抜き水で洗い流すことが一番。そのあと冷やしたり、刺されたところを保護することが大切です。かきむしると痕が残ったり、トビヒになったりと悪化してしまうので、お子さまは特にパッチをつける等の処置が必要です。
できるだけ虫刺されを避けたいという方は、黒い服を避けて体温を高くしないこと、室内は清潔に保ち、外では虫が発生しないような環境づくりと虫除け対策を。天然なものや素材にこだわる方はレモングラスやシトロネラのような精油を使うといいですね。暑い夏になりそうなので、スプレーやジェルに混ぜるのがおすすめです。

紫外線の強い季節にオイルが必要なわけ

曇っていても紫外線が増える季節です。毎年夏に向けて紫外線対策を始める方も多いのではないでしょうか?
夏にオイルというと敬遠されがちですが、紫外線の強いこの時期だからこそ美容のケアにオイルをお使いいただきたいと思っています。

毎年暑さが増しているようにも思えるこの季節、湿度も高くなり汗をかくことも多くなります。私たちは汗をかくことで体温を調節しています。汗をかくと肌の表面で水分が蒸発して体表を冷やし、体温が高くなり過ぎないようにしてくれますが、水分を蒸発させるので肌は水分不足になります。
また日差しに照らされ冷房にさらされてカピカピに乾燥してしまった肌の状態を守ろうと皮脂をたくさん出すと考えられています。この皮脂があるため、必要以上に洗ってしまったり拭き取るときに肌を傷つけてしまったりすることがあるので注意が必要です。
暑さや肌の表面にある皮脂に惑わされて、肌の水分不足を見逃さないことが大切です。

近年、オイルには紫外線を防止する成分が含まれていると言われることがあり、日焼け止めのように思っている方もいらっしゃいます。オイルはどんなオイルであっても日に当たると酸化しますし、紫外線を防ぐことはできません。

紫外線には種類があります。UV-Cはオゾン層まで届く紫外線で地上には届きません。UV-AとUV-Bはそれぞれ私たちの肌まで届く紫外線です。レジャーなどで外出した際に影響があるのがUV-B。表皮で散乱し、皮膚に水ぶくれや肌荒れを起こします。日傘や日焼け止めで防ぐことができます。
日々生活しているうえで知らず知らずに影響を受けているのがUV-A。表皮を通過して真皮まで到達し吸収してしまいます。メラニン色素が沈着して酸化が起こりますが、曇りの日でも私たちに降り注いでいるので非常に危険な紫外線です。

夏にも必要な保湿オイル。純度が高く、浸透力の早いオイルを使うと素早く吸収してくれるのでオイル焼けを防ぐことができます。さらにお天気に関わらず日焼け止めを日課にするようにしましょう。肌の奥と外と両方を考えて、毎日のお手入れをしていただきたいと思います。