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Category Archiveマンスリーコラム

女性の慢性的な疲れをとるために

5月といえば、母の日。母の日は日頃の感謝を伝える日ですが、世の中のお母さん皆さん疲れを感じていらっしゃるようです。女性の90%が疲れているという現状には、驚くのと同時に納得できるような気もします。
妊娠や出産、閉経、更年期といった女性ホルモンに左右される出来事も多く、家のなかのことから育児や介護に仕事とフル稼働しています。身体的にも精神的にも疲れを感じるのは当然のこととも言えるでしょう。

いつも「疲れた」が挨拶がわりになってしまっている女性。この疲労感から解放されるにはどうしたらいいのでしょうか。
一番はストレスから解放されることです。ストレスを感じると交感神経と副交感神経のバランスが乱れ、倦怠感や疲労感をはじめとした体の不調につながります。副交感神経がきちんと働いてくれることによって日中頑張って働いてくれた私たちの気持ちも体も夜の睡眠時に回復させてくれているので、自律神経が乱れると慢性的に疲れを感じるようになってしまいます。
さらに卵巣への指示がうまく届かなくなるため、ホルモンの分泌にも影響が出ます。エストロゲンとプロゲステロンのバランスも崩れることで、さらに疲労感が増すという悪循環にはまってしまうのです。
次に大切なのは、生活環境を変えること。食事や睡眠、運動といった日常生活の質を少しずつ高くすることで、疲労感を取り除くことができます。疲労回復によいとされるビタミンB群がたくさん入った食事をとったり、ゆったりとした睡眠がとれるように寝る2時間前から間接照明で過ごしたりといった少しの工夫をしてみてください。
そして何より周囲の一言。「お疲れさま」「ありがとう」という温かな一言で疲れが飛ぶという方も多いと思います。母の日以外の毎日のなかでも大切な一言です。

春眠暁を覚えず

「春眠暁を覚えず、処処啼鳥を聞く、夜来風雨の音、花落つること知る多少」 春にはよく耳にする中国の詩人である孟 浩然が詠んだ詩です。春は気候が良くウトウトしやすいという意味にとられる場合が多くありますが、春は夜深くよく眠れる時期なので目覚める頃にはすっかり明るくなっていることを意味するという説もあります。

春になると、気温が上昇し過ごしやすい陽気になり、日照時間も伸びることによって日中の活動量が増えます。体を動かすことで、冬と比べて浅い睡眠が減り深く眠ることができるようになります。このことから「春眠暁を覚えず」とは、明け方に不必要に目が覚めることが少なくなり、春は朝までぐっすり眠れるようになると解釈することができるのです。

そうはいっても春はなんだか眠気におそわれるという方も多くいらっしゃると思います。眠気は脳のなかにあるメラトニンというホルモンが関係しています。メラトニンは光によって調節されるので明るいと分泌が減少し、反対に暗いと増加します。そのため、冬の間は日照時間が少ないのでメラトニンの分泌量が多くなります。しかし、春になってもその変化に体がついていかないとメラトニンの分泌が多いままになってしまうので、昼間でも眠気が出る状態になってしまいます。

春になってもすっきりと起きることができないときや日中に眠くなることが多いときは、規則正しい生活を心がけることが大切です。夜はテレビやスマホの光を避け、朝はできるだけ日光を浴びるようにすることで体内時計を合わせていくようにしましょう。

妊娠期の脚のむくみはなぜ起こる?

先日「お風呂上がりのベビーケア」のワークショップを開催しました。
はじめての出産でどこをどうやって触れていいのかがわからないプレママさんにお集まりいただいて、ベビーオイルを使ったケアの方法をお伝えしました。今抱えている不安から出産後の素朴な疑問まで、おしゃべりをしながらの楽しい時間となりました。
なかでも多くのプレママさんが抱えるトラブルは脚のむくみ(浮腫)です。私自身は双子をお腹に抱えていたため歩きまわることも制限されましたが、医師から適度な運動が必要と言われるので歩くようにしてみると脚がむくむので辛くなるというお話をよく聞きます。

妊娠期の浮腫は、通常とは異なる理由から発生します。
妊娠によってエストロゲンというホルモンがたくさん分泌されるようになることや、お腹や子宮が大きくなって下肢を圧迫することによってむくんでしまうのです。エストロゲンは妊娠すると妊娠を持続させるために子宮を大きくし、乳腺を発達させて母乳を作る準備を促すはたらきをします。そのため出産の数日後まで増え続けます。
このエストロゲンには血管から外へ水分が出やすくする作用もあるため、血液中の水分が血管の外の組織に溜まり、浮腫となります。

そもそも浮腫とは、血管の外にある細胞外液が組織の隙間にたまって皮膚が腫脹する状態のことを言います。
たとえば塩分を過剰にって喉が渇き水分をとると細胞の内と外とのバランスが崩れて血管内の水分も増えます。すると血管から水分が染み出てきて、これがむくみになるのです。妊娠期にエストロゲンが増えると、水分を外へと引っ張る力が強くなります。妊娠には大切なホルモンなので、浮腫が起きてしまうのも仕方がないとも言えますが、少しでも軽減ができるように塩分を控えたり脚を下から上へとマッサージするようにしましょう。

恵方巻もゆっくり噛んで

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町田家の節分は落花生で豆まきをします。
落花生で豆まきをするのはどうやら東北や北海道での習慣のようですが、北海道生まれの私は大人になるまでまったく疑問をもたずにいました。習慣になってしまうと気にならなくなってしまうもので、いつの時からか節分には恵方巻を食べるようになりました。
節分に恵方巻を食べるようになったのは諸説あるようですが、大阪が発祥で大正時代の頃から商売繁盛を祈願して行われていたようです。恵方巻とは七福になぞらえた七種類の具材を巻いた太巻きのことで、その年の恵方に向かって願い事を念じながら黙って食べるのが正しい食べ方と言われます。ちなみに今年は北北西やや北だそうです。

一本の太巻きを黙々と食べるのは結構大変です。
太巻き一本に使うご飯は0.5合、かなりの量です。一気に食べるのが習慣とされていますが、ゆっくりと噛むことをお勧めします。食事の内容が変化して柔らかい食物を好むようになったため現代人の咀嚼回数はどんどん減っています。噛まなくなったというより噛めなくなったとも言われていますが、咀嚼をするためには丈夫な歯や顔の筋肉が必要です。そのため咀嚼回数が多くなるほど、歯や咀嚼筋をよい状態で保つことができます。これらを動かしているのが脳の機能です。
当たり前のように毎日行っている食物を口に入れる作業は一つ一つを脳からの指令で行っています。脳にはたくさんの神経細胞があり、咀嚼によって脳内の血流が増して神経活動を活発にしてくれます。口を動かして咀嚼することで脳を活性化することができるのです。もちろん認知症をはじめとした脳の病気にもいい影響を与えます。ぜひ30回の咀嚼を目標にして、お食事していただきたいと思います。

町田映子

新生児落屑は病気ではありません

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新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

子育てをしていると思いもよらないことが起きるものです。
生後数日から1ヶ月くらいの間は、赤ちゃんの薄い皮膚がポロポロとめくれるようになります。私自身は双子出産だったので早くに生まれる分、皮膚がとれる前の胎脂がとれることに驚きつつ、そっとはがすのが楽しかったりしました。

お母さんのお腹の中で、赤ちゃんは羊水に守られて成長しています。
生まれてから急に外部からの刺激を受けることになるため、お腹のなかにいるときから胎脂と呼ばれる油分をまとっています。この胎脂が生まれたての赤ちゃんにはまだついていますが、胎脂が少しずつ乾燥して起こるのが新生児落屑(らくせつ)です。

新生児落屑は病気ではなく、外部の環境に身体が慣れていく成長の過程です。
毎日少しずつはがれていき、はがれ落ちるのが終わると落ち着きます。身体のどの部分に起こるのかも、いつ終わるのかも赤ちゃんによってさまざまです。あまりに長く落屑が続く場合や剥がれ落ちた後発赤がみられるといった場合以外は慌てて病院に行く必要はありません。

気を付けなければいけないのは、めくれている皮膚を無理やりとってしまわないようにすること。
赤ちゃんの肌は薄くバリア機能が十分ではありません。弱酸性の大人に比べて中性に近く菌も増えやすい状態です。そのため落屑もお湯の中でそっと洗ってあげる程度で大丈夫です。刺激に弱い赤ちゃんの肌に負担がかからないようにしましょう。