3月中旬に長野県飯山市でセミナーを開きました。
飯山市森林セラピー協議会が主催です。その飯山市を昨年冬に訪れ、過疎化対策についての話し合いがありました。そのなかで“ふれあいの街”にしてはどうですかと提案してきました。
2月10日、11日が雪祭りでしたが、全く雪がなく、“雪のない雪祭りにようこそ”というのがみんなのキャッチフレーズという豪雪地域の飯山市では考えられない雪祭りを経験しました。雪祭りは地域にとって集客力のあるお祭りとも言えます。
過疎化に対して、外から人を集めようとする動きがあります。人が集まるにはそこに人が集まる何かが無いと集まりません。しかし単に施設を作ったり、外に向かって発信しても先細りの事業になっているものが多いのではないでしょうか。その事業がその地域に根付くには、その住民がどのようにその事業に関わるかが決め手になると思います。住民が活き活きと参加するものでなくてはなりません。まず地域住民の活動の活性化があり、そこに外から人が集まる形にすべきだと思います。

飯山市は森林セラピー基地の認定を受けています。母の森と言われているブナの里山小路(距離1200m、所要時間30分)、茶屋池森林浴歩道(距離2300m、所要時間1時間)、信越トレイル(距離45km)、斑尾高原トレッキングトレイル(距離50km)、神の森と言われる北竜湖周遊の道(距離2.2km、所要時間1時間)、そして修験の山道(距離1.9km、所要時間2時間)のコースを持っています。私の提案はこのような森林環境のある街の皆さん全員マッサージができる街にしようとするものです。それが私の言うふれあいの街という意味です。

今回のセミナーのテーマは“アロマセラピーとセルフマッサージの癒し効果”でスライドを使っての話の後、皆さんが自分でできるマッサージの実技指導を行いました。
赤十字病院が会場でしたので、赤十字病院を始め市民病院の関係者も多数参加されました。5月からはJ-EAT(日本統合セラピスト教育協会)の認定コースが赤十字病院内で行われます。赤十字病院を基盤にして“ふれあいの街”の活動を広げていきます。飯山市観光課旅産業係、森林セラピー協議会を中心にその輪が広がっていくと思います。

触れることで精神的なつながりを深め、不安を和らげたり、痛みをとったり、意欲を促したり、幸福感をもたらしたりと、QOL(生活の質)を高めていきます。そのとき脳内神経伝達物質のドーパミン、βエンドルフィンなどが増えています。
ドーパミンはその量が減るとパーキンソン病、てんかん、多動性、不注意、衝動性などを特徴とする注意欠陥多動性障害(ADHD)認知症、高血圧症などの病気の発症の原因になり、その量が過剰になると、幻聴、幻覚、妄想などの統合失調症をもたらします。また、ドーパミンはカルシウム依存性で、カルシウムによってドーパミンの合成を活性させていきます。また短期間のストレスが必要とされます。ストレスが長時間になるとドーパミンの合成がうまくいかなくなります。そして適当な運動が必要です。
一方、βエンドルフィンはストレスホルモンの切れっ端で、ストレスを与えないと作れません。そして適当な運動が必要です。マッサージ、ふれあいは相手に触れられ、そして続けるというポジティブなストレスです。そこに存在するお互いの信頼感がポイントとなるのです。

町田 久