先日テレビNHKスペシャルで紫外線にまつわる病気の特集をしていました。
オーストラリアの日光による皮膚ガンの発生率は世界一で、特にヨーロッパから移住してきた白人に皮膚ガンの発生リスクが特に高く、2人に1人が皮膚ガンになると予想されています。特に8割以上は日光にさらされて顔に出来たと報告されています。今回のテレビでも何度も何度も皮膚ガンの手術を繰り返してきている男性が紹介されていました。太陽の陽は緯度の低い地方ほど強いわけですが、オーストラリア人はビーチが好きで毎夏560万人が日焼けしていると言われています。

ガン研究所をはじめ国が色々なキャンペーンを行っていますが、その中にsun smart(サンスマート)プログラムというのがあります。
1) slipスリップ(長袖を着る)
2) slopスロップ(日焼け止めを塗る)
3) slapスラップ(帽子、サングラスをかぶる)
と3つの方法を提唱しています。10歳までに浴びる紫外線の量が多いと生涯における皮膚ガンの発生率が3~5倍高くなると言われ、小学生から高校生までこのsun smartプログラムを徹底させています。

ところが一方、イギリスの日照時間の少ない地方に住む黒人の子供は骨が変形したり、成長が妨げられたり、毎日ビタミンDを投与されています。黒人は皮膚にメラニン色素が多く、紫外線をブロックしてしまい、日照時間が少なくなるとビタミンD欠乏症になってしまいます。ビタミンDは紫外線が当たることによっても体内で合成され、カルシウムの骨への吸収を促します。

日本でも新潟など日照時間の少ないところは骨粗しょう症のお年寄りが多く、逆に札幌では皮膚病が多くなっています。札幌は北極圏のオゾン層の破壊と関連して、オゾン層におけるオゾンの量が顕著に減少し、有害紫外線の量が増えてきています。
このように日照時間、オゾン量などで紫外線は多くても少なくても問題があり、皮膚の色によっても影響があります。自分の地域の季節ごとの紫外線量に関心を持つことが必要です。

紫外線は、可視光線より短く、光のスペクトルで紫色よりも外側になるので、英語ではultraviolet といいUVと略されています。UVには波長によって3つに分けられます。UVA(400~315nmナノメーター)、UVB(315~280nm)、UVC(280nm)があり、UVA、UVBはオゾン層を通過して地表に達しますが、UVCは通常は大気を通過できません。UVAは皮膚の奥まで入り、コラーゲンにダメージを与えて、肌の弾力を奪い、しわやたるみを作り、UVBは表皮に入り日焼け(サンバーン)を起こし、防御反応を取って免疫を低下させ、皮膚ガンや白内障の原因になります。
紫外線による酸化を防ぐには、外出前のビタミンC、ほかにプロテイン、ビタミンE、Aが必要です。日焼け止めのクリームはSPFの数字が目安で何も塗らないと肌は20分ぐらいで赤くなります。たとえばSPF10のクリームですと10倍の200分、3,4時間効果があるわけです。長い外出の場合は40とか50がいいでしょう。そして帰宅してからのビタミンEオイルでのマッサージが効果的です。

町田 久