私は年2回ほど、中央区新川にある井澤歯科クリニックに出かけて治療を受けています。井澤先生は以前からの知人です。
中学、高校生の頃、よく虫歯の治療を受けていましたが、衛生的にも、技術的にも、あまり良い治療を受けた覚えがありません。40年以上も前の地方のことですから仕方がない面もあるでしょうが、毎日のように歯医者に通い、治療も雑で、痛い思いをした印象が強く残っています。 それ以後は痛み出してから職場近くの歯医者に行って、治療を受けるようになりました。
この3,4年、知人の歯科医にお願いするようになってからしばらく定期的に通うようになっています。ひとりの先生にずっと診てもらうことは、歯の良い状態を保っていけますので、体調を保つことにずいぶん関係することだと感じています。

虫歯とともに歯周病が問題になっています。成人で80%、50歳以上で90%以上が歯周病に冒されているといいます。歯周病は歯と歯肉の間に歯周病菌が感染することで歯を支持している組織が破壊される病気です。しまいには歯が抜けてしまいます。

アルツハイマー型痴呆症の患者の70%が自分の歯を持っていないと報告されていますから、だんだん年をとるにつれ、自分の歯を保つことが大きな問題点となるでしょう。
鶴見大学歯学部付属病院病院長の斉藤先生はアンチエイジング外来を設けて、脳の機能と体の健全性を口腔医学から診ています。『老いない生活術―旭丘光志著・実業之日本社』の中で斉藤先生は次のように書いています。
“口腔は食べる、味わう、飲む、呼吸する、といった人間の根本的生存条件をつかさどりますが、さらに話すことや喜怒哀楽の感情表現といった、より高度な人間ならではの社会生活も支えています。もしそれらの機能が、加齢も含め何らかの理由で、一部でもスムーズにいかなくなったとしたら社会生活上、重大な支障をきたします。口腔というものは口や歯の問題だけでなく、その人の存在感そのものを担っているといっても過言ではないのです。
ところが、人間存在そのものでもあるこの口腔機能は、精妙でデリケートなだけに、加齢の影響が顕著に出やすい部位でもあります。しかも脳や他の臓器に問題が起きると、直ちに何らかの影響が口腔に及んできます。逆に口腔に問題が起きれば、必ず脳や全身の機能に影響が及び、生活の質に支障をきたします。”

8020(ハチマルニイマル)運動を歯科では勧められてきています。80歳で20本の自分の歯を残そうとするものです。人の永久歯は32本、6歳で生え替わるとして、それから20本の歯を残すのは、歯周病のことを考えるとなかなか大変です。
歯の主体をなすものは象牙質です。象牙質はリン酸カルシウムのヒドロキシアパタイトが70%、コラーゲンなどのタンパク質が20%、水分が10%で構成されています。歯の強さ、弱さ、歯の本数などは歯のもとになる歯胚が決めると言われています。妊娠中のお母さん、乳幼児の環境、栄養状態が一生の歯の状態を決めていくのでしょう。
私自身は30歳を過ぎてからサプリメントでプロテインスコアー100のタンパク質を毎日20~30g牛乳に溶いて飲んでいます。カルシウムの補給は毎日2本の牛乳と三角チーズを摂っています。虫歯を含め、歯がしっかりしてきたことが実感できます。
タンパク質やカルシウムを摂取し、自分の歯を大切にしていきたいものです。

町田 久