9月に宮崎でセミナー、また10月には長野でセミナーを開いてきました。
どちらのセミナーにも、大勢の人に参加していただき大変盛況でした。 特に地方では、核になる人がどのような思いでセミナーを開催していくかによって、セミナーの盛り上り、セミナーの質の高さが違ってきます。 講演内容、スケジュールの調整、会場、人集めなどその人が中心となって、数ヶ月前から、当日に向けてこなしていきます。 それぞれの地方にこのような核となる人を持てるかどうかが、セミナーの成功の決め手となります。

地方でのセミナーは文化をそこから発信する一面もあります。
ひいては街作りにも繋がります。少子化、過疎化は地方では目に見えて急速にすすんでいます。 日本の人口減は、50年後には1億人を切り、100年後には現在の人口の半分になると国立社会保障・人口問題研究所では推測しています。 それぞれの街が過疎化に対処するには、街の活性化が不可欠です。 まず人が集まる街にすること、それにはその街独自の文化を育てることだと思います。 そこに統合医療を結び付けていくことが私の仕事の一つです。

宮崎のセミナーでは統合医療の新しい動きをテーマに、ゲスト講演を帝京大学医真菌センター所長の安部茂先生にお願いしました。 テーマは“免疫とアロマセラピー”です。
この講演の中で、関節リウマチに対するゼラニウムの効果をマウスモデルで報告しています。 関節リウマチは膝の関節、手首などが腫れあがり変形し、痛みがひどく歩行も困難になります。 関節リウマチの患者さんは女性のほうが男性の3倍の罹患率で、現在70万人の方が苦しんでいます。
以前から関節リウマチの患者さんがわたしの治療院に来られています。 寝たきりだった方も付き添われて来院してきました。 2,3段の階段も容易に登れない方も来ていました。 その方々に1ヶ月、2ヶ月と(ゼラニウムを含む)ビタミンマッサージ治療し、高タンパク食を重ねていくと、腫れ、痛みが治まってきます。 そして半年、1年過ぎると2倍、3倍と腫れ上がり、変形していた関節が治まってきて、普通の形になってきます。 色々な席で「関節リウマチが良くなっていますよ」と話をすると、変形した関節が元に戻るわけはないと、多くの医師たちに言われてきました。 ところが現在、良い治療薬が見つかり、関節リウマチは変形した関節は元に戻るようになってきています。

関節リウマチは本来、関節を滑らかに動かす関節液や栄養分を提供する滑膜が炎症を起こし、増殖、肥厚し、サイトカイン〔生理活性物質〕で刺激された好中球が炎症を増悪させて、軟骨、骨まで溶かしてしまうものです。 新しい治療はサイトカインから好中球への刺激を阻害し、炎症をくいとめるもので、抗サイトカイン療法といわれています。
安部先生の研究でゼラニウムが同じように好中球への反応を阻害することがわかりました。安部先生のデータですと、炎症の発症率がコントロールでは1ヶ月後70%に対して、ゼラニウム投与群では20%まで炎症が抑えられています。また症状スコアーでも1ヶ月後コントロール群が5.0に対して、ゼラニウムでは1.0まで症状が抑えられています。

ゼラニウムなどが含まれるビタミンマッサージには多くの臨床例があります。
その効果の裏づけが大学などの研究によりはっきりしてくることによって、ビタミンマッサージが多くの人の中に普及していく足がかりになることでしょう。 単に関節リウマチに対する効果だけではありません。 変形性膝関節症にも同じ効果が出ていますし、痛みやアレルギーそして免疫を高めるためにも有効です。

町田 久