一昨年の健康診断の時からお腹の周りをメジャーで測られました。メタボリックシンドロームの検査が伴ってきたわけです。メタボは心筋梗塞、脳梗塞などの動脈硬化性疾患の危険性を高める複合型リスク症候群を統一したもので、1999年にWHOで診断基準を発表しています。
日本では、内臓脂肪蓄積のマーカーとしてウエスト周囲が男性で85センチ、女性で90センチを要注意として、その上で①血清脂質異常:トリグリセイド[中性脂肪]値150mg/dl以上またはHDLコレステロール値40mg/dl以下 ②血圧高値:最高血圧130mmHg以上または最低血圧85mmHg以上 ③高血糖:空腹時血糖値110mg/dl以上の3項目のうち2項目以上有する場合メタボリックシンドロームと診断しています。
厚生労働省は40歳~74歳までの中高年の保険加入者を対象に特定検診の実施を義務化し、メタボ認定者または予備軍と判定された者に対して特定保険指導を行うことを義務づけて、5年後に成果を判定して、結果が不良な健康保険者には財政的なペナルティーを課すとしています。厚生労働省では中高年男性の2分の1が、女性の5分の1がメタボ発生率と見込んでいます。はたして中高年男性2分の1の人が医療機関に検査、指導に通い、心筋梗塞、脳梗塞になる人が減るでしょうか。
この場合BMI[体格指数]もみます。これは体重(㎏)を身長(m)の2乗で割った数字で、標準体重は22前後で、25以上は肥満とされます。私の場合は体重が73㎏、身長は173㎝ですから、BMIは24.4。肥満の一歩手前になってしまいます。
ところが厚生省が1990年から13年間の40歳~68歳までの男女9万人の調査では、男でBMIが23~27、女でBMIが19~25で死亡危険度が最も低く、私の場合も最も健康的な体格とみなされます。この数字を目安にして、ぜひBMIを測ってみてください。
BMIが30以上になると10年後の死亡率は男女とも約2倍になる。BMIが30というと173㎝で90㎏、これだとやはりかなりの肥満といえるでしょう。
アメリカの国の文献データベースであるPubMed(パブメド)では、BMIが35以上になると女子で子宮頚がんが6倍、腎がんが5倍、男子では前立腺がん3倍とがんの発生も高くなる。だがBMIが19未満でも男女とも死亡率は約2倍になる。太りすぎも痩せすぎも不健康、やはり少し太めが健康的だと言えるでしょう。

大阪大学分子制御内科学教室で脂肪組織から分泌されるタンパク質、アディポカインを見つけました。アディポカインは善玉と悪玉があり、脂肪の代謝、高血圧の調整、糖の代謝の調整を行っています。善玉にはアディポネクチン、レプチンがあり、これらの機能を高めています。内臓脂肪が増えても、痩せすぎでも悪玉アディポカインが増え、善玉アディポカインが減ります。
善玉を増やすには運動と大豆と言われていますが、ライチのポリフェノールに善玉アディポカインを増やす働きがあるようです。私はこのライチポリフェノールを主成分としたサプリメントを摂取していますが、摂取して2年、動脈硬化が標準より高かったのが、標準を通り越して、若い動脈に変わっていきました。これはなかなかの優れものです。

町田 久