3月11日震災の日の昼過ぎに台湾に行き、台湾に着いて日本からのメールで震災を知りました。4日間台湾に滞在しましたが、テレビは全てのチャンネルが日本の震災に対する報道でした。そして福島原発施設の爆発の日に台湾政府は緊急対策本部を設けて、日本からの放射能をどう防ぐかの対策が練られていると報道していました。その時はまだ日本では現場の中継だけで、どう対策を取っていくかは、まだまだそれから時間がかかったのではないでしょうか。
4月に入り、台湾、中国に行ってきましたが、どちらも行き帰りの飛行機の搭乗者が少なく、かなりの便でキャンセルになっていました。いまだに成田、羽田空港はガラガラの状態です。野菜、果物、海産物の日本からの輸入はかなり厳しく制限されています。北日本全体が放射線に汚染されていると思っている方がほとんどです。

町の食堂といえる店の主人でも日本人だとわかると、放射線について話しかけてきました。
ヨウ素は1週間、セシウムは30年が半減期とヨウ素、セシウムについても詳しく知っていました。最初の1週間、国際基準にもとづく自己評価がレベル5だったのが、4月に入りレベル7と引き上げ、チェルノブィリ並みになったことで、まだまだ日本政府が情報を隠しているのではという人が多かったです。
台湾でも、中国でも家族、知り合いの方は大丈夫でしたか? 地震が起きてからずっと心配していましたと優しい言葉をたくさんの方にかけられました。
特に台湾は親日国ですので、テレビのチャリティー番組などで140億円以上集まっています。馬大統領も番組に参加していますし、店先にも義援金箱が用意され、“日本頑張れ”という垂れ幕も見られました。国を挙げて、日本を援助する熱い気持ちが伝わってきます。

25年以上も前になりますが、フランスへ渡航する妊婦の患者さんから、「飛行機に乗って大丈夫ですか」と質問を受けたことがあります。早速渡航に関する医療センターに問い合せたところ、1万メートル上空を10時間以上乗っていくと、1レントゲンの放射線を受けること、その対策はビタミンEの摂取という答えを得ました。当時はパイロット、客室乗務員、レントゲン技師に病気の罹患率が高いと言われていました。その予防にビタミンEの摂取が勧められていたわけです。
今調べてみると、東京ニューヨーク間往復で0.2ミリシーベルト。これが1回のレントゲンにあたるようです。現在の東京の1年間の蓄積放射線量が0.9ミリシーベルト、4月11日現在の蓄積放射線量が浪江町で15ミリシーベルトです。
放射線による体に対する影響は直接放射線エネルギーが標的に吸収されて害を及ぼすものと、生体内の水に作用して、H2Oが・Hと・OHに分解することにより、活性酸素の一番毒性の強いヒドロキシルラジカル(・OH)を作って害を及ぼすものがあります。ヒドロキシルラジカルは細胞膜の脂質を酸化させたり、DNAに障害を与えてがん化を促したりしていきます。この毒性の強いヒドロキシルラジカルを水に除去していくのがビタミンEです。
除去することにより、ビタミンE自体が酸化してしまいますが、そのビタミンEを還元し、又働けるようにしていくのがビタミンCであり、コエンザイムQ10です。
放射線に対する防御策として大いにビタミンEを活用していくべきだと考えます。

町田 久