昨年の12月の朝日新聞に関節リウマチの話が載っていました。
この患者さんは日本リウマチ友の会の機関誌をみて、「生物学的製剤」という新しい薬が出たことを知り、この薬を2005年から7年間使ってみて、現在、リウマチの活動性は落ち着いていると医師に言われています。この薬で炎症による腫れや痛みがほとんどない「寛解」という状態を目指せる人が増えているそうです。
“この薬は生物から作られるタンパク質を応用した治療薬。関節リウマチは免疫にかかわる「サイトカイン」と呼ばれる物質が増えて、関節に炎症を起こし破壊する。これらの薬はサイトカインの働きを抑えると言われている。”と書かれています。

サイトは細胞で、カインは活性化させるという意味です。主にマクロファージから作られるもので、インターロイキン(IL)、インターフェロン(INF-γ)、TNF-αなどがあり、色々種類のサイトカインがお互いに調節しあって、複雑なサイトカインネットワークを構成しています。
リウマチの場合はTNF-α、インターロイキン6というサイトカインが悪さをします。
リウマチは関節の滑膜が炎症を起こしている状態です。滑膜は関節包の内側にあり、ひだを作って関節の動きを滑らかにします。ヒアルロン酸などを豊富に含んだ関節液を産生し、軟骨に栄養をもたらせています。
その滑膜にレセプターがあり、TNFα、インターロイキン6がそこに結合すると炎症を起こしてしまいます。そのレセプターにタンパク質(抗体)を注入することで、インターロイキン6がレセプターに結合できなくなり、炎症が抑えられていきます。
従来の治療法であるステロイドなどの薬は炎症を抑えますが、その原因を取り除くことはできませんので、対症療法の範囲になってしまいます。
新しい生物学的製剤は免疫を落とす副作用もあるようです。お金もかかるようですが、いずれにしても腫れや痛みが無くなることは、朗報です。
また変形性関節症は太ももの筋肉の筋力低下や肥満による膝への負担などで、膝の上下の間にある半月板や上下の骨端にある軟骨などが減り、変形したもので、炎症に伴って、関節液が滞留し、腫れてきます。これもTNFαが半月板、軟骨を攻撃しているのが原因です。

セラ治療院では、ゼラニウムロザのマッサージオイルでこれらのリウマチ、変形性関節症の炎症が抑えられ、症状が軽減する例はこの20~30年の間に沢山出ています。
帝京大学の安部茂先生を中心にリウマチに対するゼラ二ウムの働きが研究されていて、エビデンス(科学的根拠)が与えられています。新しい薬と同じようにゼラニウムがインターロイキン6と滑膜の結合を邪魔し、TNFαの働きを抑えることが明らかになっています。
慌ただしいマッサージでは効果が出ません。できるだけゆっくり、筋肉に密着させてマッサージします。セルフマッサージよりは人にマッサージしてもらうとより効果的です。ただし嫌いな人からのマッサージではなく、好きな人からマッサージ受けることが肝心です。

町田 久