先日、統合医療の学術会議があって札幌に行ってきました。その日の札幌の最高気温は25℃。肌寒く感じるほどでしたが、夜遅く東京に戻ると逆に厳しい暑さに辟易するほどです。今年も暑さが厳しいですね。

私はただでさえ暑さに弱いのですが、この時期さらに困るのが「蚊」の存在です。蚊というと吸血。でも、実は血を吸うのは産卵期のメスだけなんだそうです。卵を育てて産むために血液のタンパク質を栄養源としているわけです。主食は花の蜜や草の汁。O型の人は蚊にさされやすいと言いますが、O型の血液の細胞表面にある糖鎖という化合物が花の蜜と似た分子構造なんだそうです。
蚊に刺された時の反応には個人差があります。刺された直後にかゆく腫れ上がり、数時間後に腫れが引いて、そのうち跡形もなくなる人もいれば、翌日になって真っ赤に腫れあがり、数週間経ってもかゆみがおさまらない人もいます。
こうした症状は、蚊に刺された時に体内に入った蚊の唾液物質に対するアレルギー反応です。蚊はパイプ状の管を突き刺して血液を吸い上げますが、最初に唾液を人間の皮下に注入します。そうして血液を吸いやすくするんですね。その蚊の唾液が含んでいるタンパク質などがアレルギー反応を起こす物質となります。
では、蚊はどうやって人間を感知するのでしょうか。蚊の視力は人間に比べると非常に弱いので、二酸化炭素を頼りに遠くはなれた場所でも存在を認識し、体温や乳酸を感知して識別するようにできています。この人間の出している二酸化炭素などを感知できないように麻痺させる成分が「DEET」という虫よけスプレー等に含まれているものです。もともとは兵士をマラリア感染から守るために開発されたものですから効果や持続性はあるのですが、その分人間の身体にもアレルギー反応や皮膚障害がでる場合もありますので、注意が必要です。

肌の弱い方や小さなお子様、ご高齢の方でしたら、蚊や虫が嫌うエッセンシャルオイルを用いたアロマスプレーを使ってみるのはいかがでしょうか。シトロネラやレモングラス、ゼラニウムなどがお勧めです。市販の虫よけスプレーのような高い効果や持続性はないので、汗で流れてしまうことも考えてこまめに付け替えてください。それでも刺されてしまった虫刺されにはセラリキッドを。かゆみと腫れが早く引いてくれることが多いですよ。

町田映子