夏の冷え症

梅雨の合間を縫って、だいぶ夏らしい暑い日が増えてきました。セラでも製品を置いてある部屋では、エアコンで温度と湿度を管理しています。そのため、部屋によっては足元から冷たい風が吹いてきます。
夏の冷え性というと以前は違和感がありましたが、今では普通に理解されるようになってきました。エアコンや扇風機の風や冷たい飲み物などによってからだが冷え、冬とは違う冷え性を引き起こしてしまうことですね。
直近5年の東京の8月の平均気温をみると28.6度。この50年で1.5度、100年で3.3度上昇しているように、夏の暑さが厳しくなっていることも、冷房の室内で冷えを感じやすくなっているのかもしれません。

私たち哺乳類は恒温動物と言われ、外の環境に関わらず一定の体温を保つ機能を持っています。35~37℃くらいが平均的な体温ですが、この平熱を保つためにからだのエネルギーの75%以上を使っているのです。寒さを感じると蓄えているエネルギー源を燃やして体温を上げ、暑さを感じると汗をかいたりすることで体温を下げています。この調整を脳の中で指示を出していますが、夏の冷え性に陥ると、神経系がうまく作動しなくなってしまうのです。
環境に左右されない深部体温とは対照的に、外気温に合わせて変化しているのが、「皮膚温」です。皮膚温は温度や環境、心理的要因によって変化するのが特徴で、32~33℃が理想と言われるように深部体温より少し低めです。その温度は流れている血流の量に比例していて、血流が多いと皮膚温は高くなり、少ないと低くなります。つまり皮膚温が低いということは、血流が悪く停滞している状況にあるのです。血流が悪くなっていると、細胞のはたらきも妨げられ、皮膚のバリア機能が低下し、乾燥だけではなく、クマやくすみの原因になります。皮膚に栄養分が行き渡らなくなるためターンオーバーも遅れ、一気に老化することも。
夏のエアコンや扇風機の風は、この皮膚温を必要以上に下げてしまう原因になってしまいます。夏なのに肌が乾燥していると感じる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。皮膚温が下がり過ぎると、肌を守って皮脂も少なくなり、バリア機能が低下します。

夏だからこそ、深部体温だけではなく皮膚温も調整できるよう気をつけることが必要です。
それでも、冷房の効いたオフィスに長時間いなければならない方も多いと思います。とくに手足など末端が冷えやすくなるので、ひざ掛けやソックス、上着などでできるだけ身体を冷やさないように心掛けてください。
たくさんの睡眠と栄養バランス、からだを温める飲み物や入浴とともにマッサージも効果的です。
栄養面では、代謝の基本となる良質なタンパク質(プロテイン)の補給が効果的ですね。マッサージも、オイルなどを使って行うとお肌に潤いも与えてくれます。