39954842_s

過去最高が更新されるほど、今年は本当に暑い日が続いています。
体調を保つのが難しいと思われている方も多いでしょう。しきりに熱中症にならないようにと注意されますが、気にしなければいけないのは気温だけではありません。
「暑さ指数」という言葉を聞いたことがありますか?
暑さ指数WBGT(Wet Bulb Globe Temperature)は、 単位は気温と同じ℃で示されますが、気温とは違うものです。同じ気温でも湿度が高かったり、日が照っているなかのほうが環境としては厳しくなることを考慮して設定されている熱中症を予防する指針のことを言います。たとえば数値が31℃を越えているときには、外での運動を中止したほうがいいとされています。実際にお昼の12時を中心に暑さ指数が31℃を越える毎日が続いているのです。

このような夏の暑さでかなりの負担がからだにかかっています。体温を調節するために皮下脂肪が薄くなり発汗が盛んになります。このとき汗と一緒に、ナトリウム・マグネシウム・カリウム等のミネラルも体外に排出されることはよく知られていますが、なぜ排出されてしまうのでしょうか。
汗は「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」という汗腺から出てきます。毛穴にあるアポクリン汗腺に対して、エクリン汗腺は全身の皮膚の大部分に存在し、一般的に体温を一定に保つための汗として認識されています。その成分のほとんどは水分です。汗の材料は、血液を通して汗腺に送られますが、血液からいったん血漿をくみ取り、血漿に含まれるミネラルの多くを血管に戻しています。残りを汗として出すのですが、このはたらきがうまく機能していると水分が多い「よい汗」となり、反対にうまく老廃物やミネラルを戻すことができないと血漿中の成分が多く含まれたネバネバした「悪い汗」になります。
この「悪い汗」が出ると、熱中症の症状が出やすくなるため注意が必要です。ネバネバした汗は蒸発しにくく、多くの血液を使用してしまいます。たとえば、「悪い汗」で血液を使うと、頭痛や倦怠感などの熱疲労の症状が出てきます。ミネラル分も失われるため、熱けいれんも起こしやすくなります。

「よい汗」をかくためには、適度な運動をすること、適切な冷房、ストレスをため過ぎないこと、食生活の見直しが大切です。水分とともに排出されてしまうミネラル分と、暑さで消耗するビタミンB群はしっかりと補給しておきたいところです。今夏を「暑さ指数」を横目に見つつ、「よい汗」をかきながら乗り切りたいですね。