12477585s

最近がんに関するご相談が増えています。
がんは、年代が上がると2人に1人はかかると言われるほど身近な病気になってきました。
皆さん、自分もがんに罹るのではないかと不安に思われると思いますが、がんは一日で突然発症するものではありません。ウィルスのように外から入ってくるのではなく、私たちのからだを形づくっている細胞から生まれているのです。
がんは、正常な細胞の遺伝子が繰り返し傷つくことでがん細胞に変わり、がん化していきます。1つの傷ついた遺伝子が分裂を繰り返し、がんは成長していきますが、途中で早期発見されない限り10年20年という時間をかけて、じわじわと成長していくことになるのです。
通常であれば細胞は増えたり減らしたりすることができます。たとえばどこかを怪我したとすると、白血球を増やして傷を癒そうとしますが、傷が治ると白血球はもとに戻ります。ですが、がん細胞は増え続けることができ、隣にある臓器や血液などにのって無限に広がっていきます。

このがん細胞は、からだの中で日々数千個も生まれていると言われていますが、私たちにはがん細胞を発見して退治する機能がもともと備えられています。
この機能のことを免疫といいます。免疫とは、細菌やウィルスなどを自己か非自己かで判断し、自分ではない異物を攻撃し排除しようとするシステムのことです。がん細胞は正常な自己細胞ではありませんから、通常であれば「異物」とみなして免疫機能がはたらき、がん細胞を排除してくれます。ところが、がん細胞はもともと自己の細胞から変化していくため見分けにくいことや、がん細胞が免疫の働きを妨害しているということも分かっています。
幸い、現在ではこれらを防ぐ治療も数多く存在していますが、がん細胞を増やさず、発症しても転移や再発を防ぐために、免疫力が重要になってきます。

がん細胞は日々発生してきます。体内にがん細胞があるかないかが問題なのではなく、がん細胞と闘える身体でいられるかがポイントといえるでしょう。