678005

町田家の節分は落花生で豆まきをします。
落花生で豆まきをするのはどうやら東北や北海道での習慣のようですが、北海道生まれの私は大人になるまでまったく疑問をもたずにいました。習慣になってしまうと気にならなくなってしまうもので、いつの時からか節分には恵方巻を食べるようになりました。
節分に恵方巻を食べるようになったのは諸説あるようですが、大阪が発祥で大正時代の頃から商売繁盛を祈願して行われていたようです。恵方巻とは七福になぞらえた七種類の具材を巻いた太巻きのことで、その年の恵方に向かって願い事を念じながら黙って食べるのが正しい食べ方と言われます。ちなみに今年は北北西やや北だそうです。

一本の太巻きを黙々と食べるのは結構大変です。
太巻き一本に使うご飯は0.5合、かなりの量です。一気に食べるのが習慣とされていますが、ゆっくりと噛むことをお勧めします。食事の内容が変化して柔らかい食物を好むようになったため現代人の咀嚼回数はどんどん減っています。噛まなくなったというより噛めなくなったとも言われていますが、咀嚼をするためには丈夫な歯や顔の筋肉が必要です。そのため咀嚼回数が多くなるほど、歯や咀嚼筋をよい状態で保つことができます。これらを動かしているのが脳の機能です。
当たり前のように毎日行っている食物を口に入れる作業は一つ一つを脳からの指令で行っています。脳にはたくさんの神経細胞があり、咀嚼によって脳内の血流が増して神経活動を活発にしてくれます。口を動かして咀嚼することで脳を活性化することができるのです。もちろん認知症をはじめとした脳の病気にもいい影響を与えます。ぜひ30回の咀嚼を目標にして、お食事していただきたいと思います。

町田映子